マクロビオティックについて
マクロビオティックという言葉は古代ギリシャに起源を持っており、マクロ(Macro : 大きい、長い、偉大、普遍的)、ビオス(Bios : 生命、人生)、
ティック(Tics : 実践、方法、道、旅、芸術、科学、学問、技術)
を意味しています
マクロビオティックの中核にあるのは、大いなる生命の探究であり、すべての生物や無生物に対する利他の愛と敬意であり、それらのすべてを実際に援助しようとする意志です。マクロビオティックの見方やアイディアを人々と共有し、彼らの生活方法を改善するためには、仲間である周りの人々に自分が抱いている関心事を伝えるだけでなく、彼らがより健康かつ幸せで、より自立した人生を送れるように、段階を踏んで現実を踏まえた説明をしてあげるが重要です。
マクロビオティックという言葉は古代ギリシャに由来しており、2,500年ほど前にヒポクラテスによって作られた言葉です。そして健康と長寿を意味しています。ヒポクラテスは西洋医学の父として知られており、ほかのギリシャ哲学者と共に「私たちの健康と幸福、人生と運命は、自然との関係の持ち方に依存する」という考えを紹介しました。彼は、健康は自然との調和やバランスの影響を受けているので、自然と調和するために最も基本的なことは、日々の食べ方であると定義しています。彼の主となる教えは、『食物をあなたの薬としなさい』でした。
これと同様の考え方は、日本、中国、韓国など東洋の国々でも、何世紀にもわたって日々の生活のなかで実行されてきました。日本では、この考え方が『医食同源』と呼ばれており、「食物は薬である」とか、「健康を維持するには適切に食べなさい」などと訳されてきました。食物だけでなく、どう調理するかやどのように食べるかが健康に直接影響することも、広く知られています。
マクロビオティックは
健康によい食物やライフスタイルを選択する能力や
人生や楽しみの質を高める能力、
そして夢や希望を実現させる能力を高めてくれます
こんにちのマクロビオティックでは、健康になって生活の質を高めるために、栽培方法、品質、産地、調理方法、食べる量や割合、食べ方など、日々の食物が持つ重要性にも重きを置いています。また、生活のバランスをとり、より良い人生を送るために簡単な運動も取り入れています。
しかし、健康だけがマクロビオティックの目的ではありません。健康は、素晴らしい人生を送るための最初の一歩に過ぎません。人生をどのように心から楽しみ、どう遊び、どう満足し、調和のとれた人生をどう送り、夢や希望をどう実現させ、人間としての自分をどう成長させるかが、マクロビオティックの真の目的なのです。
マクロビオティックは、あらゆるものをカバーしており、食物や調理だけに限られているわけではありません。これは、生活全般へのホリスティック(holistic:全体的)なアプローチなのです。東洋と西洋の文化を独自に融合させた思想を基盤としていますが、友好的な方法で人類をさらに成長させるために、世界中の生活方法に見られるさまざまな教えや考え方、個々の経験や考え、ライフスタイル、伝統、文化なども取り入れています。
マクロビオティックは、生命の「マクロな」見方、もしくは広く全体的な見方を達成させるために、伝統的な知恵と現代の知識、そして最新の発見を融合させています。新たに得られたこれらの理解を日々の生活に実際に当てはめてみると、各個人の健康や家族の幸せだけでなく、環境レベルや社会レベルでの明白な改善にもつなげていくことができます。これが、一般的に言われている『マクロビオティックな生き方』や『マクロビオティック・ジャーニー』なのです。